(初)こんにちは、シアトル-CHAZに行った。
こんにちは、こんばんは、おはようございます!
Hi, this is Mana from Seattle!!!
6月12日と14日、アメリカのワシントン州シアトル中心部で形成されている「CHAZ」と、抗議デモの様子をみてきた。CHAZ とは、Capitol Hill Autonomous Zoneの略称で、和訳すると「キャピトルヒル自治区」といったところ。最近は写真にある通り、CHOP (Capitol Hill Occupied Protest) とも呼ばれているらしい。
Black Lives Matterとはなにか?
Black Lives Matter(以下BLM)とは、2012年にフロリダ州で起きたTrayvon Martin(トレイヴォン・マーティン)射殺事件を元に発展したアフリカ系アメリカ人への差別撤廃を訴える運動。そして、思想的・政治的に権力者と市民の間に立って仲介を行うような役割を果たしている、とも書かれている。さらには異性愛者の男性が中心となっていたBLMの運動を女性・トランズジェンダー・クイアが主導権を握っていくことも大切なんだと書かれているね。今の所アメリカ各地40箇所に拠点があり、全国、もはや全世界に影響を与えている運動だといえると思う。
CHAZ(チャズ)とはなにか?なんでできたの?
2020年5月25日に起きたGeorge Floyd(ジョージ・フロイド)圧死事件で火がついたBLMの活動。それに加えて、警察官のデモ隊に対する催涙ガスの使用が認められたことで、シアトルのキャピトルヒル(普段からLGBTQ+カルチャーやサブカルチャーが盛んらしい)で自治区ができた。
実際にCHAZでは
・警官が立ち入り禁止
・無料の食べ物や飲み物、雨合羽から目薬まで、食料から生活必需品など色々なものを提供
・夕方になるとドキュメンタリー映画を上映
というところまでは新聞やテレビからの情報で知っていたけど、実際に行ってきた。
CHAZの様子
12日は無言抗議デモ当日だったため、CHAZには人がおらず。そのままデモの出発会場に向かった。
デモ自体には参加しなかったけど、10分ほどの沈黙を6000人がする光景は、言葉にし難い迫力があった。この迫力はホワイトハウスに伝わっているんだろうか。
そして14日に再びCHAZへ。
トランプ大統領がツイッターでCHAZ(CHOP)を批判したり、ニュースによっては市民が暴れまわっているといった報道がされていたりしてるけど、実際はどっちかというと、BLMのお祭りのようになっていた。不謹慎なのかもしれないけれど、
はっきり言って楽しかった。
CHAZは、新たなシアトルの観光名所になっていた。それが狙いなんだとも思う。
小さな子供も普通に遊んでいて、公園でヨガ教室が開かれていたり、ディスカッションするためのテントが建てられていたり、公共の場所が自由な表現の場として使われていて、清々しい光景だと、個人的には思った。
こうして歩き回ってわかったCHAZの掲げる主な要求は、
-警察のFundを50%削減すること
-その分のFundを社会福祉に回すこと
-デモをする人間・抗議者に自由を認めること
もちろん、意見にいはばらつきがあるので一概には言えないのですが。
私は観光客として、政治的な活動をのぞいてみるのは良いことだと思っている。
BLMの集まりも色々な考え方の人がいたし、掲げるアイデアに100%賛同できなくても、参加してOKだと思う。
新聞やネットやテレビでカットされた部分を見たいなら、自分で見に行くしか方法はない。とりあえず今は、そんなことを考えました。
参照